ENILNO いろんなオンラインの向こう側

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ポストコロナ社会において「オンライン」は必要不可欠なものとなった。
これからどのようにオンラインと向き合うのか、各企業や団体の取り入れ方を学ぶ。

“必見”成果の出る営業資料とは? ビジネスマンにうれしい資料作成サービス「c-slide」

パワーポイントで作成するビジネス資料。仕事上様々なシーンで欠かせないが、パワーポイントが苦手、作成に時間がかかる、残業して作っている……といった声は多い。そうした実態から生まれたのが、プロに資料作成を依頼できるサービス「c-slide」だ。立ち上げからわずか1年で支援企業200社を突破、問い合わせも右肩上がり。その理由は、納期最短2日、かつ業界最安値(3,000円〜)というところにありそうだが、なぜこんなことが可能なのか? 運営する株式会社CONEの代表取締役 佐藤立樹氏に話を伺った。

コロナ背景で資料の重要度がUP

プレゼン資料やサービス紹介資料、採用ピッチ資料、また投資家向けIR決算資料などの、パワーポイントで作られるビジネス系スライド資料全般を作成してくれるc-slide。デザインなどの体裁を整えるだけのものから、構成から組み直すもの、また1から設計するものまで、様々な要望に対応している。

 

2021年6月の立ち上げから1年間で支援企業200社を突破。理由の一つに、コロナ禍で商談や営業活動のオンライン化により、資料の重要性が見直されていることを佐藤氏は指摘する。

 

「これまでの営業活動では、まずはクライアントにサービス紹介資料送付したりダウンロードしてもらってから、セールスがアポイントを取り訪問し、対面で商談を取りつける、という流れが一般的でした。ですが対面営業が減り、直接会うことなく商談が進む今では、オンライン営業や電話営業にしても、資料の比重が高くなっています」

c-slideで整える前(資料作成事例)

 

 

c-slideで整えた後(資料作成事例)

 

これまでは自己紹介程度に扱われていた資料も、商談に直結するレベルが必要になっている。佐藤氏の言葉を借りるなら「成果が出る資料」だ。

 

「世の中には一見デザインにこだわっていても中身は薄い、という資料は多いですが、僕たちが目指すのは、見栄えよりも成果が出る資料です。企業ごとの最低限のトンマナ(コンセプトや雰囲気の一貫性)はもたせますが、デザインは最低限。だからぱっと見、どれも一緒に見えることもあります」

 

そもそもビジネス資料とは、商談を成立させたり、コンペに選ばれたり、といった何らかの狙いがあり準備されるもの。そうした目的達成を支えてくれる資料。「c-slide」が選ばれる理由はそこにある。

「成果の出る資料」を徹底的にマニュアル化

だが具体的に成果の出る資料とは? というのは、多くのビジネスマンが知りたい部分だろう。佐藤氏曰く、c-slideには制作時に使う独自のマニュアルが、それも「膨大に」あると言う。

 

「制作時の“何をどう表現しよう?”を、全てマニュアル化しています。例えば、『規模比較』『上昇』『ビフォア&アフター』などの要素間の関係性やテキスト量に合わせて、最適なデザインパターンを選べたりしますし、他にもあらゆる要素についてマニュアルにまとめられています。大事なのは、制作時の様々な選択を個人の考えではなく、ルールに従ってデザインしていくことです」

こうした制作時のマニュアルが10種ほどあるのに加えて、様々な評価基準・制作基準も存在する。まずデザイナーは、制作に入る前に案件を理解するための「前提書」や理解度をチェックするための「前提理解シート」を記入。制作中も「制作チェックシート」で自ら項目をチェックしながら作業を進める。完成後は、社内の責任者から評価をチェックバックする行程もある。

 

マニュアルやチェックシートは全て、プロジェクト管理ツール「Notion」で一元管理し、全てのプロジェクトを全社員で共有している。こうして誰もが一つの指針に沿って制作することで、高いクオリティと統一性が担保されるのだ。c-slideのデザイナーには、デザイン以上にこんなスキルが求められうると佐藤氏は続ける。

 

「c-slideではデザインやパワーポイントのスキルは最低限あれば良く、それ以上にビジネス感度やビジネス理解が求められます。この資料は一体、何のために・誰のために・どんなシーンで活用して、この資料のゴールはどこなのか? を理解した上で制作をスタートする。制作中も迷ったら、都度そこに立ち戻ることができるようにしています」

短時間・業界最安値の理由

クオリティの秘密がわかったところで、気になるのは納期(最短2日)と料金設定(3,000円〜)について。c-slide ではセールスとデザイナーがペアになり、1つの資料制作を進めていく。キーになるのはやはり「効率化」だと佐藤氏は言う。

 

「あらゆる効率化を図っていますが、特にコミュニケーションの工数はできるだけ減らすようにしています。お客様とセールスのオンライン打ち合わせは基本1回で。その後、セールスからデザイナーに内容を渡しますが、打ち合わせの録画データと打ち合わせ内容を文字に起こした文字情報をクラウド上で渡すのみで、会話は一切発生しません」

 

社内での打ち合わせはないが、代わりに一次情報(録画データ)と定量的な文字情報(テキストデータ)を渡すことで、情報のズレを回避できるのだと言う。また、こうしたコミュニケーションのスリム化から起きる問題を早期に発見するために、同社ではセールスのヒアリング終了後や資料納品後には満足度アンケートを実施。どちらも一定基準を下回ると、社内でアラートが出る仕組みだ。伝えたいことは主観ではなく情報で伝え、また都度フィードバックや改善を欠かさない。そうした細かな工夫が、コミュニケーションの効率化を下支えしている。

資料作成で残業する人のいない社会を

佐藤氏は立命館大学卒業と同時に株式会社CONEを設立。現4期目を迎え、資料作成の外注先としてすます存在感を強めているが、意外にも2期目までは広告のクリエイティブ制作を専門に行なっていたという。広告代理店や大手制作会社から仕事を受注していたが、こんな課題感を抱いていたと佐藤氏は振り返る。

「直接クライアントとやりとりするわけではないので案件をコントロールできる部分が少ない上、仕事量も収支も常に不安定でした。例えば決算間近の3月などは受注が集中するのに対して、仕事のない時は心配なほど暇になる。クライアントと直接繋がるには低価格のフロント業務が必要だと思っていた矢先、現COOである湯浅の入社が契機になりました。湯浅は様々な企業の資料を制作しては独自のノウハウを構築していたのです」

 

CONEでも広告代理店やクライアント向けの提案資料は日頃から無数に作成していた。数をこなすことで、“通る資料”が肌感覚でわかってきた一方で、課題も痛感していた。例えば、本業を日中に優先するあまり資料作成が業務時間外になったり、パワーポイントに慣れておらず時間がかかったり……。

 

「僕らが感じてきた資料制作の課題感と独自のノウハウが、湯浅のノウハウと合体して。それを湯浅が言語化してくれたことで、事業への道が拓けました。『資料作成のアウトソーシングが当たり前な社会に』これが、今僕たちが目指すことです」

佐藤氏のこの思いはますます強まっている。2022年7月には、c-slideを半クラウド化したサービス「slidebox」をリリース。伝えたい内容を記した書類をクラウド上にアップロードするだけで資料作成を外注することができる。打ち合わせは不要で、依頼は最短10秒で可能。気軽さを追求することで、サービスの浸透を目指す。

 

「世界的にもコア業務とノンコア業務の切り分けが行われ、ノンコア業務はアウトソース(外部委託)する流れは止まりません。ノンコア業務って、その人にとっての“向いていない業務”とも呼べるものですが、資料作成は究極のノンコア業務と言えます。『パワーポイントデザイナー』という職種は存在せず、パワポでの資料作成は全ての人にとっての“向いていない業務”。僕たちが代行することで、資料作成で残業する人のいない社会を作っていけたらと思います」

 

これまでビジネスの世界で当たり前に行われていた、資料作成からの解放。それが、新たなイノベーションやサービスの向上を支える日は近い。

佐藤 立樹

Riki Sato

CONE代表取締役

株式会社CONEの代表取締役。2019年に立命館大学を卒業し、同年にCONEを創業。クリエイティブの制作会社から事業を開始し、事業を運営する中で感じた課題から、2021年に資料作成代行サービス「c-slide」をリリース。c-slideはリリースから1年で支援企業200社を突破し、「働く人がより成果に近い仕事ができるように」をモットーに事業を展開している。

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取材:池尾優

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