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オンラインと今。

ポストコロナ社会において「オンライン」は必要不可欠なものとなった。これからどのようにオンラインと向き合うのか、各企業や団体の取り入れ方を学ぶ。

エース選手以外にもスポットライトを。試合速報アプリ「Player!」の活用法

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野球やサッカーをはじめ70種類以上のスポーツにおける試合の速報をテキスト配信するアプリ「Player!」。点数の動きや試合結果をリアルタイムで配信するほか、ライブチャット機能やチームをサポートできる機能、オンラインイベントの配信など、ファンとのコミュニティ醸成に関する多様な機能を搭載している。

 

ファンコミュニケーションツールや広報として学生・アマチュアスポーツチームを中心に、最近ではプロスポーツも導入。各チームの広報担当者や選手が自ら発信することもあるという。テレビで放送されるスポーツの実況中継とは違い、自分たちのチームのことを自由に発信できるのが特徴だ。ユーザー数は月間400万人を超え、スポーツ観戦好きを中心に巨大なプラットフォームになりつつある。

 

一方で、スポーツ観戦における臨場感や熱量を、テキストだけでどこまで伝えることができるのだろうか。そして、導入することでチームにどのような影響があるのだろうか。Player!を活用しているサッカーのクラブチーム「アヴェントゥーラ川口」の代表・長岡修氏に話を聞いた。

長岡 修

osamu nagaoka

アヴェントゥーラ川口 代表

埼玉のクラブチーム「アヴェントゥーラ川口」代表。国体埼玉選抜、日本ジュニアリーグ戦優勝、全国高校サッカー・埼玉県大会準優勝(県立川口高校)など、選抜・表彰されたほか、中村俊輔サッカースクールのメインコーチを務めるなどの経歴を持つ。Jリーグを目指して日々奮闘中。

チームとファン全体を盛り上げる、選手によるユニークな配信

新型コロナウイルスの蔓延が始まった2020年、アヴェントゥーラ川口にPlayer!の導入を決めた長岡氏。コロナの影響で無観客試合が続いたとき、知人に紹介してもらったことがきっかけだという。

 

「試合の情報を伝える場が奪われてしまい、サポーターやスポンサーの皆さんに少しでも何かお届けできたらという思いでした。緊急事態宣言で1ヶ月試合ができない期間もあり、スポンサーもなかなか厳しくなっていたので、収益面でのサポート機能があるのもありがたかったです」

 

そうして、テキスト投稿に熱量を持って取り組める選手を中心に、持ち回りで速報配信をスタート。点数に関するプレーだけでなく、良い動きをしている選手のプレーや選手のコンディションなど、コートの内外の情報を網羅的に配信している。

「試合の状況の共有が第一優先なので、生で試合観戦しているようなスピード感でお伝えするように心がけています。文字だけで鮮明に映像が浮かぶように、結果に至るまでの過程で起きたささやかな出来事も細かく拾うようにしています」

 

スポーツ解説者による実況中継とは違い、選手自らがリアルタイムで速報配信していることも、ファンの喜びにつながりそうだ。

 

「ファンの人も喜んでいただけているのは、ライブチャットで伝わってきますね。テキストだけのシンプルなツールですが、書き込みによるファン同士の交流や盛り上がりも起きています。最近では、ファンがテキストだけでどの選手が配信しているか分かるようになってきていて。映像がなくてもテキストの個性から選手の顔が浮かぶみたいです。

 

ファンからの応援コメントや応援スタンプも日に日に増してきて、その反応を見て選手も楽しみながら取り組んでいるようです。『もっとユニークな内容にするぞ』という気概すら感じますし、実際にどんどん面白い内容になっている。

 

もちろん、良い速報を配信したいから、試合も頑張る。試合の勝敗によってサポートしていただける額も変わってくるので、それも一つの指標になっている。良い循環が生まれているように感じます」

 

ほかにも、交代でベンチに戻る選手に対して、ファンの人から『ナイスファイ!』『おつかれさま!』などのコメントもチャットでもらうことがあるという。ファンサービスへの貢献だけでなく、選手のモチベーションやチームの士気にもつながっているようだ。

ほかのSNSとの使い分けは? Player!独自の立ち位置

YouTubeでは試合のアーカイブを、Twitterでは試合の予告や結果を、Instagramでは選手の集合写真を発信している同チーム。もともとたくさんのSNSアカウントを運用していたが、Player!との棲み分けはどうしているのだろうか?

「使い分けているわけではなく、それぞれのSNSと連携して活用しています。Player!と自チームのホームページを連携させておけば、Player!を更新するだけで、ホームページ上のスコアもリアルタイムで変わります。Player!で表示される予告や結果は、ワンタップでサムネイルとして各種SNSに投稿も可能です。だから新たなツールが増えて運用負荷が上がったというよりは、むしろ各ツールが最適化したイメージです」

 

同じテキストをメインとしたツールにTwitterがあるが、これとの違いについては次のように語った。

 

「Twitterのタイムラインは、ほかのツイートも混じるため、情報が埋もれたり、ごちゃごちゃしたりしますが、Player!なら一つのページの中に情報が集約されるので、試合の状況も追いかけやすい。まとまった情報を取れる。

 

僕らはファンの方だけでなく、スポンサーにも届ける必要がありますが、彼らは忙しくてタイムリーで見ることができない人も多い。そんなとき、テキストだけでリアルタイムな情報を通知することで、重要な瞬間だけ見逃さないようにすることができる。テキストだけの良さもありますよね」

 

選手によるPlayer!の運用でテキストが熱量を運び、多くのファンを熱狂の渦に巻き込むことに成功したアヴェントゥーラ川口。リアルで熱狂することやライブ感に価値があるスポーツ観戦に、新たな価値観を提供したといえそうだ。

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取材:藤田佳奈美

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