ENILNO いろんなオンラインの向こう側

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ポストコロナ社会において「オンライン」は必要不可欠なものとなった。
これからどのようにオンラインと向き合うのか、各企業や団体の取り入れ方を学ぶ。

次世代型フィットネスの到来。DX化でユーザーとトレーナはこう変わる!

コロナ渦に一気に市民権を得た「宅トレ」。自宅で手軽にできるのが魅力だが、PCやスマホの向こう側のインストラクターを見て行うスタイルは、フォームの指導を受けられず「果たしてこれで合っている?」という疑問が拭えない。

 

一方で自身の目的や状況に合わせて、トレーナーが細やかに運動指導をしてくれるパーソナルジムは、値段が高いことがネックになる。また特に女性ユーザーは、男性ユーザーがいると気後れしてしまったり、単純に人目が気になるという欠点も。

 

そんなフィットネス業界に、AIマシンを使った女性専用パーソナルジムという第三の形態を打ち出したのが「FURDI (ファディー)」だ。AIを使用したフィットネスの新しい価値について、広報の加藤遥氏にお話を伺った。

“デジタル版カーブス”で女性フィットネスの新しい選択肢に

FURDIのいちばんの特徴は、なんといっても専用のAIマシンを利用すること。マシンは大型のスマートフォンのようなかたちで、ユーザーはそれぞれマシンの前に立ち、画面に映し出されるトレーナーを見ながら運動を行う。

 

AIマシンには200種類ものトレーニングがプログラムされており、ダイエットや筋力アップなど個別のニーズに合わせて一回30分のプログラムを組むことが可能。マシンの内蔵カメラがユーザーの動きを角度・速度・タイミングの観点から分析し、リアルタイムでフィードバックがあり、どの筋肉にアプローチしているかといったデータも表示される。

 

「AIマシンを活用することで、これまではトレーナーの感覚頼み、属人的だった部分が数値化され、運動の正確性が上がります。またどんなレベルの人も同じトレーニングマシンを使用するジムもありますが、FURDIではトレーニングマシンは使用せず、使う道具はボールやダンベルといったシンプルなもののみなんです。トレーニングマシンの使い方が分からない、難しそうといったフィットネス初心者にも好評です」と加藤氏。

 

ジムは年中無休、5:00~23:00の18時間営業で、月〜土曜日の日中はトレーナーが在籍。この間はトレーナーに直接プログラムについて相談したり、不明な部分を確認したりできる。

専用のAIマシンはドイツで開発されたもの。マシンを活用した女性のための専用ジムは、ドイツをはじめとするヨーロッパですでに7か国550店舗、利用者は20万人にまで広まっていた。

 

このマシンの日本での展開を2018年に相談された現 株式会社FURDI代表の浅野忍土氏は「カーブス一強である日本の女性専用フィットネスの新しい選択肢になる」と確信、ドイツへの視察を経て翌年の2019年より専門店の本格展開をスタート。浅野氏は前職でカーブスのフランチャイズ展開に携わっていた経験があり「これはデジタル版のカーブスになる」と明確なイメージが湧いた。その目論見は現在、全国に40店舗展開、利用者数は約5,000人に至るというところで成功だったと言えるのではないだろうか(2022年4月現在)。

 

FURDI第二の特徴は、女性専用であること。実際に同ジムを利用しているユーザーへのアンケートでは、FURDIに興味を持った点に対し「女性専用であること」が25.3%といちばん多い動機になっている。「女性専用で、人目を気にせず集中できる環境というのは、非常に需要が高いと感じます」(加藤氏)

 

運動初心者であったり体型が気になったり、というデリケートな思いを抱えた女性ユーザーが、経験豊富なユーザーの中に分け入っていくには勇気が要るが、女性専用というところで安心感が醸成される。

第三の特徴は、その価格設定だ。パーソナルトレーニングは一回毎に料金がかかったり、決まった回数でコースが組まれていることが多いが、FURDIは月額6,980円(税抜)で、通い放題という圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。

 

ダイエット、筋力アップ、美脚など、その人独自の目標に沿ったプログラムを提供できるため、ユーザーも10代から80代、運動初心者から経験者までと幅広い。

 

「女性専用のフィットネスに新しい選択肢を、というものに加えて、代表の胸にあるのがフィットネス業界のDX化を進めたいという思いです。データフィットネスという新しい領域の確立を通じて、顧客満足度の最大化や、逆に人間にしかできない領域の明確化を実現したいと考えています」(加藤氏)

DX化でフィットネス業界の労働環境改善をめざす

またDX化の推進は、フィットネス業界全体の労働環境を向上させることにもつながるという。「お客様に健康的なライフスタイルを提案する事業にもかかわらず、現状、多くのジムのトレーナーがシフト制勤務で、拘束時間が長いという問題があります。そんなふうにトレーナー自身の健康を削りながら働いているところを改革したい思いがあります」(加藤氏)

 

FURDIはその点、AIを取り入れていることもあり、年中無休の営業でありながらトレーナーは完全週休二日制、9〜18時もしくは10〜19時の勤務にしている。そしてAIをフルに活用しているからこそFURDIは顧客とトレーナーのコンタクトを大切に考えている。

 

「お客様が運動を習慣にして健康になってもらうことが私たちの目的ですが、そのためには来店していただかなくてはなりません。そこで大事になってくるのは結局、人と人とのコミュニケーションなんですよね」(加藤氏)

現在FURDIではトレーナーによるカウンセリングの強化を行っており、それによってAIマシンの価値もまた高まると考えている。

 

他者との接点が少ない業態は、コロナ禍の影響も受けにくいが日本初のビジネスモデルとあって、運営や広報は手探りだという。

 

「雑誌を毎日見て、我々が合いそうなコーナーや特集を見つけたら直接出版社やライターさんにお手紙やメールをお送りしたり、とても地道にアナログに広報に励んでいます(笑)。今後はさらにSNSの活用に力を入れて、会員様の成果を見せていきたいと思っています。今のところは、お店の前を通りかかって、〈AIマシン〉とか〈女性専用〉〈年中無休・5:00~23:00オープン〉というキーワードが気になって来てみました、という会員様がいちばん多いですね」(加藤氏)。

 

今後は、データフィットネスの日本における第一人者として、健康分野のデータビジネスへの進出を睨んでいる。ドイツではすでに同じAIマシンが、リハビリなどの医療分野への活用が始まっている。まずは顧客の運動や体組成計のデータを活用し、サプリメントや食事のデータと連動させることで、ゆくゆくはフィットネスや予防医療までも含んだ総合ヘルスケア事業への成長を遂げてくれそうだ。

加藤 遥

株式会社FURDI 広報

1994年栃木出身、前職の美容業界で女性顧客を中心に関わってきた経験を活かしたいと考え、株式会社FURDIに入社。SNS運用やメルマガ配信の担当を経て、現在は、広報業務に携わる。

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  • 公式Facebookページ

取材:小野好美

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